
一見、ただのアイウェアです。けれど、よーっく見ると、ツルが太くて、しかも足のようなものが突き出ています。そう、これは"OAKLEY O ROKR"という、ヘッドホン付きアイウェアなのです。
音楽を再生するヘッドホンにも、携帯電話のヘッドセットにも使えます。音楽を再生中に携帯に着信すると、ボタンを押して携帯のヘッドセットに切り替えられます。もちろん、マイクも内蔵していてハンズフリーで通話可能。
携帯電話やiPodとは無線(Bluetooth)で接続します。auで唯一のBluetooth搭載機種を調達しておいた甲斐がありました。iPodにはicombiというBluetoothアダプタを接続します。Docコネクタが必要ですが、手元の第2世代iPodにはありません。そこで、新しいiPod nano(黒、8GB)まで購入しました。もう少し待っていれば、赤の8GBが出たわけですが。
万事快調、というわけではありません。
イヤホンにはジョイントが3つあって位置を調整できます。ところが、これを伸ばしきってもわたしの耳に完全には届きません。家人がかけてみると、余裕で届きます。わたしの頭が大きいのか?
そして、Garminのサイクルコンピュータとの相性がよろしくない。
背中のポケットにiPod nanoを入れて自転車で走っていると、再生音が途切れます。胸に巻いた心拍センサーや、後輪近くにあるケイデンスセンサー(ペダルの回転数センサー)が発する電波と干渉するようです。携帯を含めると、合計4つの電波発生装置に囲まれているのですから、とんだ電波野郎です。
そこで、iPod nanoを前のボトルケージに入れ、O ROKRとの距離を縮めてことなきを得ました。
しばらく快調に走っているとまた音が途切れました。ふと、ボトルケージを見ると、iPod nanoがありません。振り返ると、走ってきた路上に小さく見えます。あわてて近づくと、ふたたびO ROKRから音楽が流れ始めました。壊れてはいません。
ところが、そんなときに限ってクルマが続けて走ってきます。iPod nanoはちょうど車輪の間です。クルマが次々と通り過ぎるのを、息を呑んで見つめていました。
おかげさまで、音楽が途切れることはなく、ふたたびiPod nanoを手中に取り戻すことができました。