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2010/01/19

ネットアプリとネット・端末複合型アプリ

このごろ愛用しているITツール類は、ネットと端末(ローカル機器というか)の複合型アプリが多くなっています。

たとえば、Evernote。ウェブクリッピングやPDFをスクラップブックのように放り込み、思いついたことを次々と書き込んでいます。徐々に依存症が嵩じ、ついにプレミアムユーザ登録してしまいました。

そして、オンラインストレージ。DropboxやSugarSyncが代表的ですが、.Macに登録しているのでiDiskを使用。.Macは、カレンダー、メール、アドレスもネット・端末複合型のアプリとして利用しています。

さらに、ブックマークの同期にはXmarks。同じマシン上のFirefoxとSafariのブックマークもこれで同期させています。.Macのブックマーク同期と相性が悪いのが玉に瑕。

こうしたネット・端末複合型アプリを使うと、複数のMacで同じ作業環境を作ることができます。さらには、WindowsマシンやiPhoneでも。

もちろん、ブラウザ上のGoogle Appsのようなネットアプリだけでも別々のマシンで同じ作業環境を用意できます。それでも、今のところはネット・端末複合型アプリに軍配が上がります。

一つには、使い勝手。Ajaxを駆使してもブラウザ上のネットアプリの使い勝手はまだまだです。とくに、ショートカットキーやマウス右クリックの動作が統一されていないのが気になります。ブラウザに対する操作なのか、ブラウザ上で走行するネットアプリに対する操作なのかが分かりにくい。

また、ブラウザ上のネットアプリはネットワーク接続が必要です。無線LNNも3.5G携帯も、乗り物の中では使えないことがあります。

この二つの問題はHTML5によって大きく改善されることでしょう。

それでも、ネット・端末型アプリがネットアプリに勝るポイントがもう一つあります。それは、データを手元のマシン、それも複数のマシンに置いておけることです。企業ではセキュリティ管理で逆に問題になるこの特性が、個人ユースでは安心感を生みます。

ネットアプリとネット・端末複合型アプリの違いは、アプリを構成する機能をどこに配置するかの違いです。今のところはPCでも携帯電話でも、ネット・端末複合型アプリに分があります。

いずれにしても、ネットが中心になっていることは間違いありません。ネット・端末複合型アプリでも、ネット上のデータがマスターで、端末上のデータはバックアップという位置づけです。少なくとも、心理的には。

2009/12/28

興味・関心・外部記憶

先日のこと。MacOS標準装備のローカル検索機能 "Spotlight"で、何気なく「福本」という単語を入れてみました。すると、「福本和夫」に関する文書ファイルがいくつかヒット。これは、昨年、ある会合で「からくり人形」を調べた時に保存したものです。「福本イズム」で名を残す共産主義理論家の福本和夫は、後年、産業史を研究し、からくり人形に関する論攷も著しています。この論攷から引用したテキストや、福本の娘さんによる回想文などなどが見つかりました。ここまでは想定内です。

ところが、ファイル名に「福本邦雄」が含まれる新聞記事のPDFファイルがヒット。こいつを開けてみてびっくり。この人は福本和夫の息子で、55年体制以降の政界のフィクサーとして暗躍した人物です。記事に興味を持ってわざわざスキャンして保存していたことを、すっかり忘れていました。

かように、いっとき興味・関心をもったことでも大半はきれいさっぱり忘れてしまいます。そこで、自分の頭の外にある記憶装置で補うことに決めました。

興味をもったものはとにかくデジタルデータにして保存します。新聞・雑誌記事はPFUのScanSnapでスキャンしてPDF化。これはAcrobatのOCR機能で文字をテキストデータ化し、テキスト検索可能とします。ウェブ記事はEvernoteでクリッピングして保存。Evernoteは自分のアイディアのメモとしても活用します。

インターネットそのものを外部記憶とすることも可能でしょう。とはいえ、個人の興味・関心によって検索を絞り込んだり、関連づけることは、どの検索エンジンでもまだまだ完全ではありません。また、紙の新聞や雑誌の記事にはネットで公開されないものも多くあります。興味・関心を持った記事をローカルにため込んでおけば、過去に自分が興味・関心をもった記事については確実に絞り込むことができるわけです。

というわけで、小さな頭に入りきらない情報は外部装置にためこむことにしました。「福本」の一件で、その効果を垣間見たような気がしたわけです。

2009/10/26

電子ブック・プラットフォームとしてのAmazon Kindle

この記事を見て、Amazon Kindleの認識を改めました。

Kindle for PC まもなく登場 (Engadget Japan)
Kindle for iPhoneを見ても分かるとおり、アマゾンにとってKindleは電子ブックリーダーデバイスに留まらず、電子ブックプラットフォーム全般を指す語です。彼らが目指すのはナンバー1の電子ブック端末メーカーではなく、ナンバー1の電子ブックプラットフォーム。
そうです。AmazonにとってKindleハードウェアは、電子ブックの閲覧手段の一つにしか過ぎないのです。Kindleハードウェアでも、iPhone版アプリでも、Windows版アプリでも、あるいはMac版アプリでも、自分が購入した電子ブックは「ここまで読んだ」やメモを含めて同じ状態に同期されます。Googleのメールや、RSSリーダや、ドキュメントをどの端末でも同じ状態で操作できるのと同じです。

Amazonにとって重要なのは電子書籍のデータそのものではなく、それをAmazonが集中管理することなのです。電子ブックのデータはどの端末にあってもかまいませんが、その閲覧権はしっかりと管理する。ユーザが対価を支払って購入し所有するのは、データそのものではなく閲覧する権利なのです。

この感覚はなかなかなじめません。書物はたんなる情報ではないという思い込みが強いのでしょうか。

一冊の本の装丁や手触り。たくさんの本がうずたかく積まれたり、書架に収まっている様。こうした書物体験がなくなることはない、と信じたいところです。

2009/10/24

Amazon Kindle iPhone版

Amazonの電子ブックリーダーKindleのiPhone版を使ってみました。



以下の手順です。
  • iTunes StoreのUS版のアカウントを取得。米国版iTunes Storeギフトカードを使用
  • Amazon US版のアカウントを取得。これは日本のクレジットカードでもOK(当方は、以前、取得していたアカウントを使用)
  • Amazon KindleアプリをiTunes Storeからダウンロード
  • Amazon Kindleアプリを起動してAmazon USストアのアカウント情報を入力
  • Amazon USストアをPCからアクセスしてKindle版の書籍を購入
  • Kindleアプリを再起動すると自動的に同期され書籍がダウンロードされる


見栄えはこんな感じです。(書籍はNicholas Carrの"IT Doesn't Matter")



文字の大きさ・色の設定、しおり、メモ(ノート)機能が装備されています。

おりしも、Kindleハードウェアが日本でも発売されました。3G携帯キャリアとの交渉が完了したのでしょう。日本でも携帯事業者と契約しなくても、3G携帯ネットワークにアクセスできるようです。

ブサイクながら大きなペーパーホワイトディスプレイを備えたKindleハードウェア。iPhoneより読みやすいことは間違いありません。ちょっと物欲を刺激されます。

まあ、長大な小説「大菩薩峠」をPalmの小さなディスプレイで読み切ったことがあるのですから、ここはガマン。

追記:Windows版に続いてMac版のKindleもリリースされるようです。

2009/07/22

キーバインディング

PCのキーバインディングをemacs風に統一しました。

もともと、テキスト入力中のカーソル移動や削除は、キーボードのホームポジションのまま、コントロールキーとの組み合わせでこなしてきました。ホームポジションからカーソルキーやマウスに手を移動しなくてよいからです。

キーバインディング(キーの割り当て)にはいくつかの流派があります。vi風、Vz風、emcas風。いずれもそこそこ使いこなせます。でも、やっぱり、統一した方が便利。

MacOSは、ワープロからWebブラウザまであらゆるソフトのキーバインディングがemacs風に統一されています。

WindowsはOSで統一されていません。おのおののアプリでVz風の設定を使ってきました。

Vz風のキーバインディングのキモはダイヤモンドカーソル(コントロール+A,S,W,Zがカーソル移動)です。ダイヤモンドカーソルとのなれそめは、MS-DOS時代の「一太郎」でした。Vzエディタを常用するようになってからVz風一筋で、Windowsの秀丸エディタも、メーラーのエディタもVz風に設定してきました。

問題は、Webブラウザのテキスト入力エリアです。

GoogleをはじめとするWeb上のサービスを多々利用するようになると、ブラウザのテキスト入力エリアでキーバインディングが使えないことにストレスを感じるようになりました。MacOSでもブラウザは完全にはemacs風になっていません。カーソル移動のつもりでブログ記事を公開してしてしまったり、調子悪いことおびただしい。

それを救ったのが、Firefoxのアドオン "firemacs" です。名前の通り、Firefoxにemacs風のキーバインディングを与えるアドオン。こいつをインストールすると、Google Docsからグループウェアまで、Firefoxでアクセスするすべてのサービスでemacs風キーバインディングが使えるようになります。すばらしい。

これを使い始めてからキーバインディングをemacs風に統一することを決意しました。Windowsの秀丸エディタもメーラーも、みんなemacs風に切り替えを完了。

先日、Firefoxの3.6がリリースされたときは、firemacsがなかなかバージョンアップされなくてひどく難儀しました。それくらい、ブラウザを使う機会が増えているということです。

なお、コントロールキーの位置は、もちろん、'A'の左です。こうなっていない野蛮なキーボードは、ユーティリティを使ってキーマッピングを変更します。こうして手なずけたマシンばかりを使っているので、他人のPCはろくに操作できません。

2008/04/26

小型PC

AsusのEeePC以来、小型PCが注目されています。

"Comprehensive list of low-cost ultraportables"にはじつに20数種類の小型PCが紹介されています。

いままでも小さいPCはいくつかありました。それに対して、このごろの小型PCの大きな特徴は値段が安いことです。数万円から高くても10万円未満。インテルもこういったニーズを敏感に捉えて安価で低消費電力のプロセッサATOMをリリースしました。すでに多くの機種で採用されています。

PDAやWindowsCEでは役に立たない。でもブックPCより小さい方がいい。性能は低くていいからとにかく安いのがほしい。そういったニーズに応えるジャンルでしょう。先進国では携帯用のセカンドマシン、発展途上国ではメインマシンとして使われます。

こうした小型PCは、小さくて安いことのトレードオフとして性能や容量を我慢しなければいけません。個人的にいちばん辛いと思うのは画面の解像度。店頭でEeePCをいじってみましたが、800×480画素では使いこなしに苦労します。ほかの機種も画面解像度はこのあたりですね。

そして、小型というわりには重い。おおむね1キロ前後です。いま自分が職場で使っているマシンはDVDドライブを搭載して1キロを切っています。

自分で買うなら、やはりしっかりしたスペックのマシンを選びます。

というわけで、ただいま購入を検討しているのはMacBook Air。外部接続インタフェースをばっさりそぎ落とした点では、1992年に発売されたDuoシリーズの再来と言えるでしょう。じつは、発売直後にDuo230を購入していたのです。

などといいながら、なかなか予算が工面できずMacBook Airは購入に踏み切っていません。現在の手持ち資金では小型PCがやっとのところ。でもでも、手は出さないぞと、自分を戒めているわけです。

Garmin Edge800を新調

5年間の酷使で満身創痍のGarmin Edge305。ついに、Edge800の導入に至りました。 楽しい選択で迷ったのは他社のサイコンではなく、iPhone。Bluetooth接続の スピード/ケイデンス・センサー や、 心拍センサー を導入して、 Cyclemeter な...