
チェ・ゲバラの生涯を描く二部作の後編です。
キューバ革命前と革命後が交錯した前編と打って変わって、ボリビアでの戦いが時系列でたんたんと描かれます。劇的な高揚がまったくないたんたんぶり。それでも、しかもゲバラが死を迎えることが分かっていても、最後まで目が離せません。
ヒーローであるべきゲバラは、徹底してヒロイックには描かれません。薬を失って喘息に苦しむゲバラの呼吸音(ラッセル音)は、自分も喘息持ちなのでいたたまれないほどの生々しさです。
革命に成功したキューバでも、不首尾に終わったボリビアでも、ゲバラは同じように生きた。それを伝えたいという意欲は伝わってきました。
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