これは面白い。3時間以上の長さが心地よく思えます。濃密な映画体験。
見知らぬ二人の女の出会い、共同生活、役割交換、そして、召喚される亡霊たち。亡霊たちが繰り広げるドラマの同じ場面が何度か繰り返されるうちに、次第に明らかになるドラマの全貌。女たちもいつかそのドラマに参加していく。などという展開だけ拾うとまるで出鱈目です。この出鱈目な展開が、強い映像と音響に支えられてめっぽう面白い。
ジャック・リベットの映画は長尺です。1970年の「Out 1」は12時間40分(これは未見)。1991年の「美しき諍い女」はオリジナルバージョン(238分)と、別バージョン(125分)を両方観ました。オリジナル版の方がはるかに力強く、時間が半分の別バージョンは散漫に感じられました。まさに長時間マジック。
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