2009/05/31

「我が至上の愛 〜アストレとセラドン」(エリック・ロメール監督、2006年)



エリック・ロメールが80歳半ばを過ぎた頃に作った作品。17世紀の古典小説を映画化したというと格調が高そうに聞こえますが、なかなか人の悪い仕掛けにあふれていて楽しめます。

まず、5世紀のガリアを舞台にした17世紀の小説を、17世紀の視点で映画化した構造。ゆえに、登場する風俗は5世紀のガリアというよりは17世紀のフランスです。鎌倉時代初めの話を江戸時代の風俗で演じる歌舞伎のような仕組みですな。

物語は無造作に、ご都合主義的に展開します。最大の見せ場は、女装した美青年が、それと気づかぬ恋人に触れる後半の一連の場面。もどかしさとサスペンスが交錯する映画の楽しみ。

映画の大半は、陽光があふれ心地よさそうな風が吹く屋外の場面です。作者の奸計を楽しむのとは別に、幸福な気持ちになります。

「静かなる男」(ジョン・フォード監督、1952年)



緑豊かなアイルランドの田園風景。気の優しい大男。赤毛の気の強い女。緑の草原の上を、男が赤毛の女を引きずるように連れて行く。その後ろには村の人々が続く。

この情景をたしかに覚えていました。最初に観たのは37年前です。

小学校高学年のとき、土曜・日曜の夜は父親と映画番組を観ていました。日曜日は淀川長治の解説で始まる「日曜洋画劇場」。ここで「黄色いリボン」、「静かなる男」、「長い灰色の線」を観て、最初に覚えた映画監督の名前がジョン・フォードでした。

ジョン・フォードの格調高い西部劇以上に、イタリア製西部劇(マカロニ・ウェスタンと呼ばれていた)が好きでした。セルジオ・レオーネ/クリント・イーストウッドの三部作はもちろん、フランコ・ネロの「続・荒野の用心棒」と「真昼の用心棒」はダークでチープな作りにしびれました。ジュリアーノ・ジェンマものは興味がなかったな。今にして思えば、イーストウッドはヒネていて、ネロは暗い。ジェンマって、影がなくてつまらなかったんだな。

2009/05/27

カラスミとミモレット



長期熟成したミモレットの味わいは、カラスミに喩えられることがあります。それを、確かめるチャンスに恵まれました。いや、本当にうまい。どちらも負けず劣らず。

シチリアの濃い目の赤ワインとの相性もばっちりでした。ささやかな幸せ。カラスミは、家人が築地の場外で格安でゲット。

2009/05/24

自転車日和

穏やかな一日。強い風が吹き荒れた昨日は、100キロ走るあいだに遭遇した自転車乗りは数人だけでした。ところが、今日は50キロ走るあいだに数十人に遭遇。みな、天候をちゃんと見ているわけですね。

2009/05/23

強風100キロライド

風の強い一日、寺泊の先まで往復100キロを走ってきました。往路は向かい風に真っ向勝負です。力を振り絞っても速度が十数キロしか出ない場面がしばしばでした。

なんとか折り返し地点に到着したときには、へろへろに疲労。追い風の復路も辛いばかりでした。その上、見逃した段差の衝撃でリアタイヤがパンク。散々な遠出となりました。

ま、こんなこともありますな。

2009/05/18

出走を取りやめ

出走するのを見合わせました。昨日の、佐渡ロングライドです。

スタート地点近くの宿で迎えた朝は、予報通りの小雨。しかも、天気予報は終日雨マークで、午後には本降りです。気持ちがぐっと萎えました。

思えば、3年前は途中から本降り。2年前は朝から小雨でした。全身びしょ濡れで、クツもぐっしょり。快適とは言いかねます。しかも、タイヤは滑りやすくブレーキは効かない。210キロはもちろん、数十キロでも気が進みません。

というわけで、取りやめました。残念無念。

コースには、多くの人々が雨をものとせずに疾走していました。軟弱者は少ないようです。ちなみに、同行した人々は、8人のうち6人がリタイアした軟弱者集団です。

その後は、本土に向かうフェリーの中から酒盛りを始めて夜半におよび、今朝は210キロを走り抜いた後より疲労困憊していました。やれやれ。

2009/05/06

ロングライドへの備え

今年の佐渡ロングライドは5月17日。210Kmを走り抜くには体の備えが必要です。ところが、少雪の3月にも、暖かい4月にも気合いが入らず、この連休に駆け込みで練習に励みました。80、50、70、50と徐々に慣らし、最後に160Km(100マイル)にチャレンジ。コースは昨年と同様、海岸沿いを刈羽村の原子力発電所まで行くもの。

所要時間は7時間強と、昨年より改善されました。

ちなみに、このコースは間瀬付近の巨岩、穏やかな海岸線、彼方にかすむ能登半島や飛騨山脈、それに原子力発電所と途中の眺望が見事です。また、起伏も累積登坂高が1500m程度と適度。ホノルル・センチュリーライドに匹敵すると言ったら、ちょっと誉めすぎ?