
ひりひりするような緊張感の続く作品でした。まず、阿部寛が演じる中学校の教師がどもりながらしゃべる(重松清の原作の設定とのこと)ときの沈黙に気持ちが張りつめます。くわえてこの教師が、先生、生徒、親からなる学校という集まりの中で徹底して異物であることが映画全体を貫く緊張感を生み出しています。ありきたりな言葉を発する大人たちとかけ離れた異物こそが、生徒の心を震わせるという物語です。
じつは、本作の監督は大学の映画サークルで一緒だった人物です。映画界で20年を経てついに監督デビュー。おめでとう、中西。
(新潟ではDeKKY401のユナイテッドシネマで1月30日まで)
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