2009/12/28

興味・関心・外部記憶

先日のこと。MacOS標準装備のローカル検索機能 "Spotlight"で、何気なく「福本」という単語を入れてみました。すると、「福本和夫」に関する文書ファイルがいくつかヒット。これは、昨年、ある会合で「からくり人形」を調べた時に保存したものです。「福本イズム」で名を残す共産主義理論家の福本和夫は、後年、産業史を研究し、からくり人形に関する論攷も著しています。この論攷から引用したテキストや、福本の娘さんによる回想文などなどが見つかりました。ここまでは想定内です。

ところが、ファイル名に「福本邦雄」が含まれる新聞記事のPDFファイルがヒット。こいつを開けてみてびっくり。この人は福本和夫の息子で、55年体制以降の政界のフィクサーとして暗躍した人物です。記事に興味を持ってわざわざスキャンして保存していたことを、すっかり忘れていました。

かように、いっとき興味・関心をもったことでも大半はきれいさっぱり忘れてしまいます。そこで、自分の頭の外にある記憶装置で補うことに決めました。

興味をもったものはとにかくデジタルデータにして保存します。新聞・雑誌記事はPFUのScanSnapでスキャンしてPDF化。これはAcrobatのOCR機能で文字をテキストデータ化し、テキスト検索可能とします。ウェブ記事はEvernoteでクリッピングして保存。Evernoteは自分のアイディアのメモとしても活用します。

インターネットそのものを外部記憶とすることも可能でしょう。とはいえ、個人の興味・関心によって検索を絞り込んだり、関連づけることは、どの検索エンジンでもまだまだ完全ではありません。また、紙の新聞や雑誌の記事にはネットで公開されないものも多くあります。興味・関心を持った記事をローカルにため込んでおけば、過去に自分が興味・関心をもった記事については確実に絞り込むことができるわけです。

というわけで、小さな頭に入りきらない情報は外部装置にためこむことにしました。「福本」の一件で、その効果を垣間見たような気がしたわけです。

0 件のコメント:

Garmin Edge800を新調

5年間の酷使で満身創痍のGarmin Edge305。ついに、Edge800の導入に至りました。 楽しい選択で迷ったのは他社のサイコンではなく、iPhone。Bluetooth接続の スピード/ケイデンス・センサー や、 心拍センサー を導入して、 Cyclemeter な...