
イギリスのバンド The Who のドキュメンタリー。けっこう打たれました。
バンドの結成・デビュー、My Generation、Tommy、キース・ムーンの死、解散・再結成、ジョン・エントウィッスルの死。辿ってきた道のりは平坦ではありません。インタビューで過去を語るピート・タウンゼントの口調には苦々しさも覗きます。
キースとピートが死んだ後に残ったのはロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントの二人。対立することが多かった二人がついにお互いを認め合うに至る場面では、ちょっと涙腺が刺激されました。
若い頃の演奏には勢いがあふれ、ジジイになってからの演奏には懐の深さがあります。ローリング・ストーンズの爺さんたちは若いときのスタイルをストイックに維持していますが、The Whoの二人はハゲて体型が緩んで地味なものを身にまとっていても、枯れないジジイぶりを発揮しています。自分が目指すとしたらこちらですかね。いや、ハゲて体型が緩むかも知れないので。
ちなみに、The WhoのアルバムはLPで"Live at Leeds"と"Odds and Sods"(1974年のベストアルバム)を持っているだけ。どちらも、何十回も聞いた愛聴盤です。