2009/04/26

「グラン・トリノ」(クリント・イーストウッド監督、2008年)

グラン・トリノ (クリント・イーストウッド 監督・主演) [DVD]
脱帽です。「許されざる者」以来のイーストウッド映画のベストです。どの瞬間にも作為を感じさせない抑制された作為が満ちているのはいつものこと。くわえて、心を揺さぶります。いやはや。

「赤ちゃん教育」(ハワード・ホークス監督、1938年)

赤ちゃん教育 [DVD]
非常識なまでに奔放なお嬢さん(キャリーン・ヘップバーン)と非常識なまでに巻き込まれ型の恐竜学者(ハワード・ホークス)を主役とするコメディです。この二人の非常識ぶりが面白い、はず、なのですが、今ひとつのれず。もちろん、主役たちと芸達者な脇役たち(人間だけでなくヒョウと犬も!)が織りなすシチューエーションやディテールは工夫が凝らされていて楽しめます。

なお、本作では主役の二人が何度も転びます。それも、かなり激しく。ラストでは、大型の恐竜模型が崩れて屋台崩しになっています。これは誰かがすでに論じていることでしょう。

夕方の光

フィルムカメラを首に提げて近所を散歩。ふだん見えていない物が目に入ります。







Leica M3 + Summicron f2/50mm, Fuji Reala

2009/04/25

「バーン・アフター・リーディング」(コーエン兄弟監督、2008年)

ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコビッチ、ブラッド・ピットという大御所たちが、お馬鹿な役を快演ないし怪演しています。画面作りは緻密。なんだけど、今ひとつ訴えるものがありません。残念。

2009/04/24

「セリーヌとジュリーは舟でゆく」(ジャック・リベット監督、1974年)

ジャック・リヴェット傑作コレクション セリーヌとジュリーは舟でゆく [DVD]
これは面白い。3時間以上の長さが心地よく思えます。濃密な映画体験。

見知らぬ二人の女の出会い、共同生活、役割交換、そして、召喚される亡霊たち。亡霊たちが繰り広げるドラマの同じ場面が何度か繰り返されるうちに、次第に明らかになるドラマの全貌。女たちもいつかそのドラマに参加していく。などという展開だけ拾うとまるで出鱈目です。この出鱈目な展開が、強い映像と音響に支えられてめっぽう面白い。

ジャック・リベットの映画は長尺です。1970年の「Out 1」は12時間40分(これは未見)。1991年の「美しき諍い女」はオリジナルバージョン(238分)と、別バージョン(125分)を両方観ました。オリジナル版の方がはるかに力強く、時間が半分の別バージョンは散漫に感じられました。まさに長時間マジック。

2009/04/19

自転車強化月間

佐渡ロングライドまで一ヶ月を切りました。4月に入ってからゆるゆると準備を始めています。50キロ前後を数回走って、昨日は寺泊から中之口川沿いの100キロを走行。70キロを過ぎたあたりからぐっと疲れました。210キロを完走するにはもう少々精進が必要です。

映画強化月間を継続

先月に引き続き、映画を観ています。
  • 「洲崎パラダイス赤信号」(川島雄三監督、1956年)
  • 「卍 まんじ」(増村保造監督)
  • 「スイミングプール」(フランソワ・オゾン監督、2003年)
  • 「稲妻」(成瀬巳喜男監督、1952年)
  • 「関東無宿」(鈴木清順監督、1963年)
  • 「恐るべき子供たち」(ジャン=ピエール・メルビル監督、1950年)
  • 「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて」(トーマス・グルベ監督、2008年)
  • 「南部の人」(ジャン・ルノワール監督、1945年)
  • 「俺たちフィギュアスケーター」(ウィル・スペック/ジョシュ・ゴードン監督、2007年)
  • 「愛のお荷物」(川島雄三監督、1955年)
  • 「彼女たちの舞台」(ジャック・リヴェット監督、1988年)
  • 「アメリカの夜」(フランソワ・トリュフォー監督、1973年)
  • 「女が階段を上る時」(成瀬巳喜男監督、1960年)
  • 「彼女の秘密の花」(ペドロ・アルモドバル監督、1995年)
印象に残るのは、「稲妻」、「関東無宿」、「恐るべき子供たち」、「俺たちフィギュアスケーター」、「彼女たちの舞台」、「アメリカの夜」、「彼女の秘密の花」といったところ。

2009/04/18

「アメリカの夜」(フランソワ・トリュフォー監督、1973年)

映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]

幸福感あふれる映画です。30年以上前に初めて観たときと印象は変わりません。

映画作りの現場が生き生きと描かれます。そして、映画への思いがてらいなく語られます。「市民ケーン」のスチール写真を盗む幼少期の回想シーン。参考文献として届けられた書籍は、ブニュエル、ルビッチ、ドライヤー、ベルイマン、ゴダール、ヒッチコック、ホークス。あまりにもストレートですが、くすぐられます。公開時の邦題は「映画に愛を込めて アメリカの夜」でした。

中学生のとき、映画中映画の主役を演じるジャクリーン・ビセットより、有能なスクリプターを演じるナタリー・バイに惹かれました。DVD特別編には、二人の最近のインタビューが収録されています。ナタリー・バイはいい感じに年をとっていました。

「俺たちフィギュアスケーター」(ウィル・スペック/ジョシュ・ゴードン監督、2007年)

俺たちフィギュアスケーター スペシャル・エディション [DVD]

テンポよく簡潔なストーリー展開。アメリカ映画の伝統は、こんなお馬鹿映画に継承されていました。

2009/04/05

VAIO type P



あまたあるネットブックの中で個性的なVAIO type Pを借用してみました。
  • キーボードは大きめでタッチタイピングも楽々。
  • 画面は1600×768画素と高精細。画素ピッチは0.11mm程度と、さすがに細かい。10インチのXGA(1024×768画素)画面でも0.24mmくらいあるのでこれは極小。老眼が進むと見えない?
  • 小型・軽量。SSDモデルなら多少ラフに扱っても安心。
  • Vistaの動作はもっさり。
  • メモリが2GBなのでハイバーネーションからの復帰は1分くらいかかる。
というわけで、面白い製品だけど、自分には不要という結論に達しました。出先で手軽にインターネットを使うにはiPhone。書類を作成するならMacBook Air。この組み合わせがベストです。

2009/03/30

「オー!」(ロベール・アンリコ監督、1968年)

オー! [DVD]

ジャン=ポール・ベルモンドがチンピラ・ヤクザを軽快に演じる作品。ロベール・アンリコ+ジョアンナ・シムカスの三部作(「冒険者たち」、「若草が萌える頃」、「オー!」)で見逃していた一本でした。

「冒険者たち」と「若草が萌える頃」は高校生のときに観て、その叙情にころっとやられました。はい。でも、「冒険者たち」は四十歳近くになって見直したら、ディテールは凝っていても映画としての仕上がりの荒さが気になってがっかり。子供の頃気になっていた人と大人になって再会したときのような気分でしょうか。中学・高校とも男子校だったので、そんな経験はありませんが。

「オー!」にも映画的な感興は湧きませんでした。ロベール・アンリコの映画は「ラムの大通り」と「追想」も好きでした。もう見直さないでおきましょう。

などと、めずらしく感傷的な気分に。

2009/03/29

晴、雪、晴



午前中は晴、雪、晴と目まぐるしく天気が変わり、午後はずっと晴天。街まで自転車で出かけたら、意外と風が冷たくて震えました。

「ヘアスプレー」(アダム・シャンクマン監督、2007年)

ヘアスプレー [DVD]

ちっこくてブッといお姉ちゃんが陽気に歌い踊るオープニングから快調です。元ネタ映画を作ったジョン・ウォーターズの毒は、ミュージカルで消毒されても、無毒化されてはいません。

ウォーターズ版の「ヘアスプレー」は未見ですが、2007年版でジョン・トラボルタが扮したお母さんを、ディバインが演じていただけでも十分に毒々しかったことでしょう。ディバインといえば、この晴れ姿。ジョン・ウォーターズの代表作「ピンク・フラミンゴ」のヒロインです。

Divine

「ピンク・フラミンゴ」という映画は、次々と登場する奇妙な人々と、ゆるい作りに味わい深いものがありました。

「ホノカアボーイ」(奥田敦監督、2009年)

ハワイの風景がきれいでした。動く写真集。
  • 松坂慶子の恰幅のよさに目を奪われる。堂々たる貫禄。キャシー中島もびっくり。
  • 料理はおいしそう。雑誌「ku:nel」の最新号に料理を担当した人の記事あり。
  • この雑誌に写真が掲載されているフォトグラファーが撮影を担当。道理で写真っぽいわけだ。
  • つーか、衣装、装置、小道具などのビジュアルは、まんまこの雑誌の記事。
  • ビデオシステムによる撮影。全般に解像感が低いのと、ハイライトを背景にしたときの輪郭線が気になる。
てなところでした。

2009/03/28

「レッドクリフ PartI」(ジョン・ウー監督、2008年)

アクション、スペクタクル、ドラマ。よくできています。いまどき大量のエキストラを惜しまず使えるのは、中国かインドですな。さすがに船はCGですけど。

「しとやかな獣」(川島雄三監督、1962年)

しとやかな獣 [DVD]

団地の一部屋だけを舞台に描かれる濃厚な室内劇です。役者の芝居、映像、音響、すべてが相まってとても面白い。ただ、ちょっとひっかりがあります。映画の本質でないところで面白いのではないかという違和感が。

川島雄三の映画は初見。ほかの作品で確認してみたいところです。

2009/03/27

「舞台恐怖症」(アルフレッド・ヒッチコック監督、1950年)

舞台恐怖症 特別版

1950年製作のヒッチコック作品。演じること、がストーリー展開の核になっています。王立演劇アカデミーの練習風景や、マルレーネ・ディートリッヒのパフォーマンスなど、何度か舞台の場面が登場するだけでなく、舞台以外の場面でも、主要な登場人物が嘘をついたり、素性を隠して行動するなど、演じることそのものが主題となっているかのようです。また、登場人物の回想場面(フラッシュバック)が、後で嘘だったことが分かります。映像自体も、登場人物の嘘に荷担しているわけです。1951年の「羅生門」よりちょっと早いですね。

こんな見所は、ポッドキャスト番組"The Philosopher's Zone"のある回で知りました。

なお、ラストではヒッチコックらしい手に汗握るクライマックスを迎えます。そして、この場面は舞台を舞台としています。

日比谷公園の桜



もう咲き始めていますね。新潟より早い。

2009/03/22

那須、村上、新潟

那須塩原市から、郡山、会津を経て新潟に到着し、高速道路に乗ったまま村上に向かいました。家人の親戚のお見舞いです。

そういえば、ここの叔父さんは昔船乗りでした。地中海では「緑の光線(rayon vert)」を見たことがあるそうです。地中海で夕日が没する瞬間に発っせられる緑色の光芒。気象条件が合わないとなかなか見られないとか。これを知ったのはエリック・ロメールの映画「緑の光線」。

帰宅後、風邪が悪化。この冬初めて寝込みました。

Garmin Edge800を新調

5年間の酷使で満身創痍のGarmin Edge305。ついに、Edge800の導入に至りました。 楽しい選択で迷ったのは他社のサイコンではなく、iPhone。Bluetooth接続の スピード/ケイデンス・センサー や、 心拍センサー を導入して、 Cyclemeter な...