1950年製作のヒッチコック作品。演じること、がストーリー展開の核になっています。王立演劇アカデミーの練習風景や、マルレーネ・ディートリッヒのパフォーマンスなど、何度か舞台の場面が登場するだけでなく、舞台以外の場面でも、主要な登場人物が嘘をついたり、素性を隠して行動するなど、演じることそのものが主題となっているかのようです。また、登場人物の回想場面(フラッシュバック)が、後で嘘だったことが分かります。映像自体も、登場人物の嘘に荷担しているわけです。1951年の「羅生門」よりちょっと早いですね。
こんな見所は、ポッドキャスト番組"The Philosopher's Zone"のある回で知りました。
なお、ラストではヒッチコックらしい手に汗握るクライマックスを迎えます。そして、この場面は舞台を舞台としています。
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