山田五十鈴、田中絹代、高峰秀子、杉村春子、岡田茉莉子、栗島すみ子という大女優たちが持ち味をみごとに発揮。まるで、彼女たち本人であるかのような存在感。中でも強烈なのは底意地の悪そうな栗島すみ子。
上原謙と原節子の美男・美女カップルが生活に疲れる倦怠期の夫婦を演じてもリアリティあり。ロケシーンでは大阪の街中と、南武線矢向駅前が登場。
平凡に見える登場人物たちが、ただ者ならぬ側面を持っていることが明らかになっていく映画の妙。「めし」と同じく上原謙と原節子が夫婦を演じ、山村聰が上原謙の父親役。ここの紹介が的確。
成瀬映画の世界にすっかり取り憑かれてしまい、なかなか寝付けませんでした。
2 件のコメント:
まもなく定年を迎えるであろう某氏は監督にちなんでの命名とふんでいますがいかがでしょうか?
某氏は、電話で名前を説明するとき「おのれをよろこぶおとこ」と言っていました。順序が逆なのはともかく、「巳」ではなくて「己」だったのか。
コメントを投稿