見事なお天気です。こんなコンディションの日は今年最後でしょう。100キロ以上走ってきました。
自宅近くにたどり着いたあたりでママチャリの女性を追い抜かしたら、後ろからファーストネームで呼びつける声が。振り返ると買い物帰りの家人でした。まったく気づかなかったなあ。
2008/11/15
2008/11/10
「ランジェ公爵夫人」(ジャック・リベット監督、2006年)

見事な映画っぷりです。
公爵夫人と若き将軍との恋の駆け引き。最初は公爵夫人が優勢で、ある事件を境に将軍が優勢となり、悲劇的な結末を迎える。ストーリーだけ取り出せばただのメロドラマの上に、男女の激突が繊細な映像と音声によって濃密に描かれます。これは駆け引きと言ったら軽すぎで、まさに激突と言うべきでしょう。
安直な叙情とは終始無縁のまま、ただひたすら映画の面白さに打たれます。同じ監督の「静かなる諍い女」と同じ感興を覚えました。
たとえば、こんなシーン。
舞踏会場の隣の部屋で長椅子の左側に座る公爵夫人をカメラが捉えると、右側から将軍の声が。カメラがゆるやかにパンすると、そこに将軍の姿。また、会場から調弦の音が聞こえ、演奏が始まることを告げられると、あわただしく再会を約して公爵夫人が会場に入っていくとともに、演奏の音が聞こえてくる。このあいだ楽団は画面に現れません。
将軍役のギョーム・ドパルデュー。右足が悪く舞踏会でも踊らずに片隅に座っています。じっさいに、ドバルデュー自身、交通事故の後遺症で右足を切断して義足を使っていたとか。引きずるような歩き方と、不規則な足音が、将軍の人物描写に一役買っています。(ドパルデューは、先月、急死しました)
公爵夫人のジャンヌ・バリバールは、気品と誇りと情熱を演じます。家人は「社交界の華というにはシワが多くないか」と申しておりました。失礼であります。(バリバールと家人は同じ年齢)
そして、ミシェル・ピコリとビュル・オジェの「夜顔」コンビが、主人公二人の緊迫感と対照的な老人の重厚感を見せています。ミシェル・ピコリって、ルイス・ブニュエル作品以来、腹に一物あるような目つきに見えて仕方ありません。
ところで、公爵夫人は作中で二回誘拐されます。この二つの場面はほかの場面と異なる活劇調で描かれていて、ちょっとユーモラスです。リベット先生の違った側面が見られます。
2008/11/05
魚沼市鷹ノ巣
山奥の奥只見湖よりさらに山奥にある鷹ノ巣。福島県との県境、尾瀬にもほど近いところです。
大きな地図で見る
奥只見湖に通じる道路は冬の間通行できません。人々は、5月から11月初めまで山で暮らし、雪に覆われる季節は里に下りて暮らします。
訪問したのは小白沢ヒュッテ。ご主人によると、鷹ノ巣は明治時代の開拓地だったとのこと。かつては、冬も人が暮らしていたそうです。譲り受ける土地のない農家の次男坊・三男坊が新天地に向かうのは、北海道開拓や海外への移民と同じ構造です。家人の実家がある西那須野も明治の開拓地でした。
開拓地としての鷹ノ巣は、成功したとは言い難いようです。人口は減り、先人が切り開いた畑の多くも、人手が入った里山も、ふたたび自然に還りつつあります。現在は、新潟から尾瀬に向かうルートや、登山・渓流釣りの拠点として新たな活気が生まれています。
鷹ノ巣が衰えたのは、山奥で雪深いことに加えて、都市部に対して生活水準の差が開きすぎたことが原因でしょう。開拓地が企画された明治時代、自給自足の暮らしは当然のことでしたが、高度成長を遂げたあとは例外的になってしまいました。
じっさい、鷹ノ巣には昭和三十年代まで電気がありませんでした。いまも電気は近くの小さな水力発電所から供給されています。通常の電話はなく、高価な衛星携帯電話を使っています。とはいえ、インターネットは衛星回線によってブロードバンド化されています。衛星ブロードバンドは日本では個人で使う事例がなく、ヒュッテのご主人がいろいろ苦労して導入したそうです。
この日、ご主人もヒュッテを閉じて里に下るところでした。天気は快晴。沿道の風景は見事でした。


大きな地図で見る
奥只見湖に通じる道路は冬の間通行できません。人々は、5月から11月初めまで山で暮らし、雪に覆われる季節は里に下りて暮らします。
訪問したのは小白沢ヒュッテ。ご主人によると、鷹ノ巣は明治時代の開拓地だったとのこと。かつては、冬も人が暮らしていたそうです。譲り受ける土地のない農家の次男坊・三男坊が新天地に向かうのは、北海道開拓や海外への移民と同じ構造です。家人の実家がある西那須野も明治の開拓地でした。
開拓地としての鷹ノ巣は、成功したとは言い難いようです。人口は減り、先人が切り開いた畑の多くも、人手が入った里山も、ふたたび自然に還りつつあります。現在は、新潟から尾瀬に向かうルートや、登山・渓流釣りの拠点として新たな活気が生まれています。
鷹ノ巣が衰えたのは、山奥で雪深いことに加えて、都市部に対して生活水準の差が開きすぎたことが原因でしょう。開拓地が企画された明治時代、自給自足の暮らしは当然のことでしたが、高度成長を遂げたあとは例外的になってしまいました。
じっさい、鷹ノ巣には昭和三十年代まで電気がありませんでした。いまも電気は近くの小さな水力発電所から供給されています。通常の電話はなく、高価な衛星携帯電話を使っています。とはいえ、インターネットは衛星回線によってブロードバンド化されています。衛星ブロードバンドは日本では個人で使う事例がなく、ヒュッテのご主人がいろいろ苦労して導入したそうです。
この日、ご主人もヒュッテを閉じて里に下るところでした。天気は快晴。沿道の風景は見事でした。
2008/11/03
2008/11/02
結婚式
2008/10/31
2008/10/26
髪の生えた石像
2008/10/23
2008/10/19
諸橋弥次郎農園
丹波の黒豆を収穫して食べるイベントに参加しました。会場は亀田の諸橋弥次郎農園。

これが丹波の黒豆。
根元の方にびっしり豆がついていて、一つ一つが大粒です。「丹波の黒豆は土地の栄養を吸い尽くしてしまう」とか。栄養を運ぶぶっとい茎を根元からつかんで引っこ抜き、豆をちぎりとります。

収穫の後は食事。
素材のほとんどはこの農園でとれたものです。もちろん、黒豆も。フレームの左外には栗おこわ、右側には大根汁がありました。
この農園では米、イチゴ、十全茄子、枝豆(茶豆)、さつまいも、丹波の黒豆、大根などなどを作り、餅、おはぎ、ジャム、茄子漬けといった加工品を製造し、料理も提供。ご当主曰く、「一次産業、二次産業、三次産業、あわせて六次産業です」。そういえば、ご当主、農園で働く人を「スタッフ」と呼んでいました。若い人もいます。
農業は経営するものだ、ということが実感できました。
これが丹波の黒豆。
根元の方にびっしり豆がついていて、一つ一つが大粒です。「丹波の黒豆は土地の栄養を吸い尽くしてしまう」とか。栄養を運ぶぶっとい茎を根元からつかんで引っこ抜き、豆をちぎりとります。
収穫の後は食事。
素材のほとんどはこの農園でとれたものです。もちろん、黒豆も。フレームの左外には栗おこわ、右側には大根汁がありました。
この農園では米、イチゴ、十全茄子、枝豆(茶豆)、さつまいも、丹波の黒豆、大根などなどを作り、餅、おはぎ、ジャム、茄子漬けといった加工品を製造し、料理も提供。ご当主曰く、「一次産業、二次産業、三次産業、あわせて六次産業です」。そういえば、ご当主、農園で働く人を「スタッフ」と呼んでいました。若い人もいます。
農業は経営するものだ、ということが実感できました。
2008/10/18
自転車用シューズ購入
自転車用シューズを購入。SIDI Genius 6.6 Carbon Mega。

わたくしの足はいわゆるバンビロ甲高。靴はふつう26.5センチを履いていますが、幅広サイズなら26センチや25.5センチでもOK。SIDI社のGeniusシリーズには、MEGAという幅広バージョンがあって、ユーロサイズ42(26センチ)がぴったりです。
SIDI社製品はタマ数が少なく、近所のショップで1年前にオーダーしたものがやっと到着。しかも、オーダーした「カーボンコンポジットソール」でなく「フルカーボンソール」。高い買い物になりました。
なお、バンビロなのは足だけではありません。顔、というか、頭も幅広です。自転車用ヘルメットは、海外製品だとLLサイズでやっと頭が入ります。それでも、左右の側頭部に痛みを覚える始末。現在使用しているのは、国産OGK社のMOSTROシリーズです。
わたくしの足はいわゆるバンビロ甲高。靴はふつう26.5センチを履いていますが、幅広サイズなら26センチや25.5センチでもOK。SIDI社のGeniusシリーズには、MEGAという幅広バージョンがあって、ユーロサイズ42(26センチ)がぴったりです。
SIDI社製品はタマ数が少なく、近所のショップで1年前にオーダーしたものがやっと到着。しかも、オーダーした「カーボンコンポジットソール」でなく「フルカーボンソール」。高い買い物になりました。
なお、バンビロなのは足だけではありません。顔、というか、頭も幅広です。自転車用ヘルメットは、海外製品だとLLサイズでやっと頭が入ります。それでも、左右の側頭部に痛みを覚える始末。現在使用しているのは、国産OGK社のMOSTROシリーズです。
2008/10/15
2008/10/14
速さ
フォクトレンダーのヴィテッサというカメラを携えて近所を徘徊しました。vitesseはフランス語で「速さ」。Vitessaも似たような意味でしょう。ドイツのカメラだけど。



*Voigtländer VITESSA(ULTRON f2.0/50mm) + KODAK BW400CN
網膜(レチナI)と同じような心眼ファインダー。ぼやっとした枠の中に浮かぶ頼りない対象に念を込めてシャッターを押すと、思ったものが写らずに、思いもかけないものが写ります。しかも、レンズそのものは優秀なので、ときには驚くほど。電気と計数技術で記録するカメラでは得られない楽しみです。
「速さ」とは、独特の巻き上げ操作機構に因んで命名されたのでしょうか。その姿はこちらやこちらで。といっても、網膜くんのように、巻き上げとシャッターチャージを別々に操作するカメラと比較した場合の速さです。念のため。



*Voigtländer VITESSA(ULTRON f2.0/50mm) + KODAK BW400CN
網膜(レチナI)と同じような心眼ファインダー。ぼやっとした枠の中に浮かぶ頼りない対象に念を込めてシャッターを押すと、思ったものが写らずに、思いもかけないものが写ります。しかも、レンズそのものは優秀なので、ときには驚くほど。電気と計数技術で記録するカメラでは得られない楽しみです。
「速さ」とは、独特の巻き上げ操作機構に因んで命名されたのでしょうか。その姿はこちらやこちらで。といっても、網膜くんのように、巻き上げとシャッターチャージを別々に操作するカメラと比較した場合の速さです。念のため。
2008/10/13
やすらぎ堤と新津美術館
雲一つない快晴。遠出せず、家人と信濃川のやすらぎ堤に出かけて、お弁当をいただきました。

歩く人、走る人、自転車に乗る人、座る人、寝ころぶ人。外にいるのが気持ちよい季節です。
午後は、新津美術館で「バウハウス・デッサウ展」。

ヴァルター・グロピウス、ハンネス・マイヤー、ミース・ファン・デル・ローエの三代にわたるバウハウスの活動を通覧しました。現代にも連綿と継承されるモダン・デザインの源流をしかと確認。
パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーが講師を務めた講義における生徒たちの習作も展示されています。師匠の作風が反映されているのが面白いところ。もちろん、師匠の作品は、小品でも段違いの迫力です。
新津美術館の館内は西日の織りなす影が見事でした。


歩く人、走る人、自転車に乗る人、座る人、寝ころぶ人。外にいるのが気持ちよい季節です。
午後は、新津美術館で「バウハウス・デッサウ展」。
ヴァルター・グロピウス、ハンネス・マイヤー、ミース・ファン・デル・ローエの三代にわたるバウハウスの活動を通覧しました。現代にも連綿と継承されるモダン・デザインの源流をしかと確認。
パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーが講師を務めた講義における生徒たちの習作も展示されています。師匠の作風が反映されているのが面白いところ。もちろん、師匠の作品は、小品でも段違いの迫力です。
新津美術館の館内は西日の織りなす影が見事でした。
2008/10/12
中之口川を遡上
2008/10/11
「クラウド化する世界」("THE BIG SWITCH")
"THE BIG SWITCH"(Nicholas Carr)の日本語版です。
コンピュータが歴史的な転換("THE BIG SWITCH")を迎えつつあることを活写するレポートです。ユーザの立場でもベンダーの立場でも必読。
2008/10/10
2008/10/06
2008/10/03
アート特集の二誌
2つの雑誌がアート特集。どちらも展覧会に合わせての企画です。
Brutusは「琳派って誰?」。俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一と続く豪華絢爛の系譜を紹介しています。家門をなしたわけではないのに、精神が継承されているところが面白い。
Penは「ピカソをめぐる旅へ」。ピカソの作品が展示されている美術館を求めて、スペイン、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシアを巡ります。
面白いといえば、Brutusの琳派特集。記事といい、グラフィックセンスといい、切り込みが鋭い。橋本治先生が芸妓はんと座している見開きの写真など、絵画作品以上のインパクトがあります。
Brutusは「琳派って誰?」。俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一と続く豪華絢爛の系譜を紹介しています。家門をなしたわけではないのに、精神が継承されているところが面白い。
Penは「ピカソをめぐる旅へ」。ピカソの作品が展示されている美術館を求めて、スペイン、フランス、ドイツ、アメリカ、ロシアを巡ります。
面白いといえば、Brutusの琳派特集。記事といい、グラフィックセンスといい、切り込みが鋭い。橋本治先生が芸妓はんと座している見開きの写真など、絵画作品以上のインパクトがあります。
2008/10/01
網膜
Kodak Retina(I)という古いカメラで土曜日の夕暮れ時に撮影しました。Retinaとは網膜のこと。視覚にちなんだ面白い商品名です。



*Kodak Retina I (Made in U.S.A. Ektar f3.5/50mm) + Kodak BW400CN
絞り、シャッタースピード、フォーカス、巻き上げはもちろん、シャッターチャージまですべて手で操作します。ピントはもちろん目測。ピントを合わせたいものまでの距離をざっと捉えて、フォーカスリングの目盛りを合わせます。近いものはしばしばアウト・オヴ・フォーカス。
ファインダーがまた難物です。輪郭はぼやけているし、ちょっと目の角度をずらすと視野の一部がけられて思わぬところまで写り込む始末。ほとんど心眼ファインダー。
それでも、ときたまヒットを打つことがあります。面倒な機械を使う面白さです。



*Kodak Retina I (Made in U.S.A. Ektar f3.5/50mm) + Kodak BW400CN
絞り、シャッタースピード、フォーカス、巻き上げはもちろん、シャッターチャージまですべて手で操作します。ピントはもちろん目測。ピントを合わせたいものまでの距離をざっと捉えて、フォーカスリングの目盛りを合わせます。近いものはしばしばアウト・オヴ・フォーカス。
ファインダーがまた難物です。輪郭はぼやけているし、ちょっと目の角度をずらすと視野の一部がけられて思わぬところまで写り込む始末。ほとんど心眼ファインダー。
それでも、ときたまヒットを打つことがあります。面倒な機械を使う面白さです。
登録:
投稿 (Atom)
Garmin Edge800を新調
5年間の酷使で満身創痍のGarmin Edge305。ついに、Edge800の導入に至りました。 楽しい選択で迷ったのは他社のサイコンではなく、iPhone。Bluetooth接続の スピード/ケイデンス・センサー や、 心拍センサー を導入して、 Cyclemeter な...
-
iPhoneで青空文庫を読むためのリーダーを導入しました。あまたリリースされている同種のソフトの中で、たまたま選んだのは SkyBook 。 当方が必要とする機能は揃っています。 明朝体、縦書き、ルビ表示 ヘッダ・フッターなしで本文をフルに表示 作品ごとに読みかけページを自動保存...
-
新橋の大庭商会という中古カメラ店が4月末に閉店したとの報を聞き、現場を確かめてきました。ご覧のとおり、シャッターが下りたまま。看板はすでに撤去されています。 かつて新橋にはウツキカメラ、新橋カメラ、大庭商会という三つの大きな中古カメラ店がありました。三店とも実用的な品揃えが充実し...
-
非常識なまでに奔放なお嬢さん(キャリーン・ヘップバーン)と非常識なまでに巻き込まれ型の恐竜学者(ハワード・ホークス)を主役とするコメディです。この二人の非常識ぶりが面白い、はず、なのですが、今ひとつのれず。もちろん、主役たちと芸達者な脇役たち(人間だけでなくヒョウと犬も!)が織り...








