このごろ愛用しているITツール類は、ネットと端末(ローカル機器というか)の複合型アプリが多くなっています。
たとえば、Evernote。ウェブクリッピングやPDFをスクラップブックのように放り込み、思いついたことを次々と書き込んでいます。徐々に依存症が嵩じ、ついにプレミアムユーザ登録してしまいました。
そして、オンラインストレージ。DropboxやSugarSyncが代表的ですが、.Macに登録しているのでiDiskを使用。.Macは、カレンダー、メール、アドレスもネット・端末複合型のアプリとして利用しています。
さらに、ブックマークの同期にはXmarks。同じマシン上のFirefoxとSafariのブックマークもこれで同期させています。.Macのブックマーク同期と相性が悪いのが玉に瑕。
こうしたネット・端末複合型アプリを使うと、複数のMacで同じ作業環境を作ることができます。さらには、WindowsマシンやiPhoneでも。
もちろん、ブラウザ上のGoogle Appsのようなネットアプリだけでも別々のマシンで同じ作業環境を用意できます。それでも、今のところはネット・端末複合型アプリに軍配が上がります。
一つには、使い勝手。Ajaxを駆使してもブラウザ上のネットアプリの使い勝手はまだまだです。とくに、ショートカットキーやマウス右クリックの動作が統一されていないのが気になります。ブラウザに対する操作なのか、ブラウザ上で走行するネットアプリに対する操作なのかが分かりにくい。
また、ブラウザ上のネットアプリはネットワーク接続が必要です。無線LNNも3.5G携帯も、乗り物の中では使えないことがあります。
この二つの問題はHTML5によって大きく改善されることでしょう。
それでも、ネット・端末型アプリがネットアプリに勝るポイントがもう一つあります。それは、データを手元のマシン、それも複数のマシンに置いておけることです。企業ではセキュリティ管理で逆に問題になるこの特性が、個人ユースでは安心感を生みます。
ネットアプリとネット・端末複合型アプリの違いは、アプリを構成する機能をどこに配置するかの違いです。今のところはPCでも携帯電話でも、ネット・端末複合型アプリに分があります。
いずれにしても、ネットが中心になっていることは間違いありません。ネット・端末複合型アプリでも、ネット上のデータがマスターで、端末上のデータはバックアップという位置づけです。少なくとも、心理的には。